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韓国ドラマ その14 「信義 −シンイ−」

【信義 −シンイ−】2012年 全24話 ☆☆☆
大変、面白かった。2012年ですから、もう今から5年も前の作品なんですね。
いわゆるタイムスリップものですが、恋愛ドラマです。
高麗の武人と現代の女医の恋物語。チェ・ヨン将軍は実在の人物です。
韓国では英雄のようです。朝鮮王朝ができる時、チェ・ヨン将軍はつかまり、
流刑に処せられ、処刑されたそうです。でも、初代王になったイ・ソンゲは
チェ・ヨン将軍を処刑したのは、本意ではない、と言ったそうで、事実その後、
反逆者としてではなく、正規の「列伝」に素晴らしい将軍として残されたそうです。
私の見た「六龍が飛ぶ」では、チョン・グクファンさんが演じており、
がんこなお爺さん将軍でしたが、この信義のチェ・ヨンとも通ずるものが
ありました。武人として、曲がったことが嫌いで、高麗王の命令に従った清廉潔白な
将軍だったのでしょう。
前置きが長くなりましたが、そういう無骨な武人と、現代のしかも美容外科の女医さん。
違いすぎるのです。
とにかく、最初に王命によって現代からさらわれてきた女医のユ・ウンス。
納得のいかない状況で、無理やり、瀕死の王妃の手術をさせられます。
王妃は一命を取りとめ、医仙としてコンミン王から迎えられるのです。
でも、もともとさらわれてきたので、何度も逃げようとします。

最初はチェ・ヨンもウンスの扱いに困るのですが、我慢強く陰ながら守るのです。
チェ・ヨンは7年前に師匠と婚約者を失ない、心の奥にトラウマをかかえ
生きることに希望を見出せないでいるのですが、ウンスに出会ってから、変わっていきます。
死に場所を探しているようなチェ・ヨンがウンスのことを「あの方」と呼び、
生きようとするのです。
二人の関係が12話で変わります。はっきりとしたターニングポイントです。
ふふふ、そこからの二人のラブラブモードは止まりません!!

私が好きなシーンは、ウンスが王様と王妃様に謁見し、王妃様のところに
置いてもらうことになったところで、チェ・ヨンが前の夜にどんな無茶なことをしたかを
ウンスが王に説明しようとしたところで、チェ・ヨンがウンスの手をぐっと抑えて止めるところです。
そのあと、軽く二人は口論になりますが、その様子に王様をはじめ、伯母のチェ尚宮も
開いた口がふさがりません(笑)。面白かったー!

ただ、二人は試練にあいます。もちろん。
究極の問題は、どんなに好きであっても相手を思うなら、ウンスは元の世界に戻るべきだと
チェ・ヨンは思っているし、ウンスは自分がいなくなったらチェ・ヨンがどうなってしまうか
自分の心配よりそちらを心配しているのです。つまり、お互いを愛しているからこそ、
相手の幸せを思うから「別れ」を考えるし、「別れ」を恐れているのです。

無骨なチェ・ヨンがウンスにメロメロになっていくところが、可愛かったし、
じゃじゃ馬なウンスが、実はこれまで誰も心に迎え入れたことがない孤独で寂しい女性だと
いうところも涙を誘ったし、よかったです。
あとね、チェ尚宮を演じたキム・ミギョンさん。大好きな女優さんです。
たぶんこのドラマのへそです。「ヒーラー」のソ・ジョンフのバートナー、ミンジャ役でした。
ジョンフが「アジュマァー」と甘えていましたが、ミンジャは優秀な元刑事で、やはり大事な役でしたね。
ストーリーをひっぱっていき、しかもそこの空気をふわっと柔らかくする不思議な女優さんです。

さて、主役のイ・ミンホ。
当時は若かったし、演技が特別上手というわけではないかもしれませんが、
ポテンシャルがある俳優さんだと思いました。
何と言っても、笑顔が素敵です。この役ですから、笑顔はほとんど見られません。特に前半は
全然笑いません。それだけに後半で見せる笑顔が際立っていました。
ウンスがトックングンとの結婚を承諾し、宮殿に行く門のところで、ウンスが幻を見ます。
その幻。
チェ・ヨンがにっこり笑ってウンスを見るのです。
その笑顔が余りに素敵で、心に残っています。

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これです、ウンスがみた幻。
ちょっと伏し目からのゴージャスな笑顔。


イ・ミンホの出演作品は最近の「ファーストキスだけ7回目」で見ただけで、他の作品を見たことが
ないので、そのうち、みたいなと思わせてくれる俳優さんでした。
ま、今の私はイ・ジョンソクの作品を続けて見ていますけどね❤️



by hrm163t | 2017-11-25 01:05 | 韓国ドラマ

「のれんにうでおし」を言い間違えても平気な顔の、ミーハーおかあさんの日記


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